3回目の車検。2018年12月1日、前日の11月30日に定年退職したので、朝からサカイ引越センターに千葉県行徳の単身寮に来てもらって引っ越し荷物を出した。その後に東京足立区のシオハウスまで走ってCB350Fourを預けて、新幹線で大阪に向かった。12月22日の引き取り後、寒い冬場であったが、静岡掛川で1泊して大阪まで走った。
この頃には既にCB1100に乗り始めていたので、CB350Fourで走ることはかなり少なくなっていたが、この時から大阪までの600kmを超える車検ツーリングが始まった。
以下、シオハウスのレポート。それでは…..
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年内の車検車両はあと3台。今週分の車両がずれ込んで来週分の車両に着手している。1/16が満了日のためそれまでは陸事には持ち込めないのでその前に作業を終わらせる。すでにこんな状態。

引き取った後は大阪に自走で帰るということでより厳しくチェックしている(預かる前までは千葉にお住まいだった)。
多分ダメかもと言われていたバッテリー、満充電してテスターに掛けるがいきなりレッドゾーン。

端子電圧も12Vちょいしか上がらなく要交換ですね。
ブレーキはホースにクラックを発見。上側も古いものなので上下とも交換しましょう。

4年ぶりのブレーキ全バラ。約12000km走りましたがきれいですね。

前回スイングアームのグリス入れ替えから1万km以上走っているので今回も分解します。
まずはホイールを外そうと思ったらチェーンアジャスターがもう引けない状態。

ドライブチェーン交換ですね。合わせて前後のスプロケット交換も推奨します。チェーンだけ新しくしても摩耗したスプロケットに合わせ無理が掛かります。長持ちさせたいなら全交換ですね。
Lカバーを外すとオイル漏れが酷い。

4年前にコーキングしたカウンターシャフトオイルシールから出ているのと同じく交換したチェンジシャフトオイルシールからも漏れている。

約12000km走れば硬化して緩くなるのですね。浮いています。押してみると、これが正規の位置。

新品に交換しましょう。
ミッションのオイルシールは再コーキング。これはあくまでも応急処置ですから時間が経てば出てきます。
見積もり作成して送信したので作業指示待ちとなります。しばらく21時に仕舞っていたが、ここにきて深夜残業が増えてきた。身体壊さないように気をつけないと。
先週分の車検車両のCB350F作業指示を頂いて着手
フロントフォークのオイル交換。当店で面倒を見るようになってから交換歴が無いためです。テープで飛ばないように養生して.. うわっ真っ黒!

反対側は「ぴゅぴゅっ!!」勢い良すぎ

テープの養生が甘かったようです。ストロークさせ排出したらドレンボルトを締めて、フォークオイルを注入。CB350Fのフォークはカートリッジタイプなのでトップボルトが外れない(ロッドが付いています)。

この隙間から注入するのは至難の業。若干ですが結晶が出ます。

後期型なのでハブがCB400Fと同じもの。

CB400Fと併売していたころのものでしょうね。古いコーキングを剥がし再コーキングをします。

チェンジシャフトオイルシールも交換します。付いていたバッテリーはご臨終なので、新品に交換したが電気の出方がイマイチ。ライトを点けて試乗すると次第にウインカーが点滅しなくなる。引き取り後はその足で大阪まで自走で帰るという。このままではたどり着かないかもしれない。
発電/充電系の診断を行う。まず根本のダイナモの状態を確認。ダイナモカバー(ステーターコイル+フィールドコイル)とローターを外し店主自家用車に装着し電圧確認するとばっちり発電している。現車ではライトOFFでも5000rpmまで回して14.8V出たものが、自家用車にダイナモ一式移動してみると、ライトOFFで2000rpmちょいで14.8V出ている。

全く問題なし。それ以外に原因があるということ。左サイドカバーを外すとなんかぐちゃぐちゃ。

レギュレートレクチファイヤーはCBX用か? 配線も変にいじられていて、テスト用の純正レギュレーターとレクチファイヤーを使っての診断は無理。専用のハーネスを製作し社外ICレクチファイヤーで診断。

今度はライトを点けても消してもバッチリ電気が出ます。低回転で15V行くようになりました。原因はレギュレートレクチファイヤーだったようです。怪しい配線も簡素化してすっきりさせないと。

バッテリーの+コード(スターターバッテリーケーブル)の端子も薄い金属板で自作してあります。


CB350Fのウイークポイント。メインハーネスのステムパイプの横のあたり。太いビニールチューブが使われていますが、経年により固くなり折れているのが1カ所。ハンドルを左右に動かすと同じ個所で開いたり閉じたり。

ここで断線が起きたりします。

硬化してプラスチック状態のチューブを一部影響が無い部分を残して除去。ハーネステープで巻いて処理しました。これでハンドルを左右に動かしても問題なし。本来はリプレイス品でも新品が手に入りますから交換したほうが安心です。
配線図を見ながら配線を処理、&サブハーネスを作成します。

サービスマニュアルはB5ですが見やすくするためA4に拡大コピー。ACGハーネスのカプラーからICレクチファイヤーまで最短距離のハーネスを作成。すっきりと仕上がりました。再度バッテリー端子電圧を確認。 ライトOFFで

おぉぉぉ!!良いじゃないですか!!! ライトONで

充分ですね。
コックOFFでもにじみ出るので確認.

398コックと同じ構造で本来漏れないもの。分解してみると、ボディ側、レバー側のパッキンに接する部分が腐食で荒れている。

これでは隙間からじわじわ出ちゃいますね。新品に交換します。

純正ですが他車種の流用、出口の角度が違うためホースの長さが足りません。そこでストレーナーなどを中間ジョイント代わりに使用して対処。
4年前にテープで塞いで応急処置した#4マフラー。また排気漏れをしています。

マフラーを外して確認。あらら、完全に破けています。

再度テープで補修.

また4年頑張ってくれるかな。一通り作業が終わりライトを点けて試乗。長めに走ってみたが何ら問題ないようです。
SHIOHOUSE
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今回もバッテリー交換、チェーン・スプロケ交換、電気系統ハーネス交換などで費用が嵩んだ。

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